THE GUILD IKONOBE NOISE

2022年2月23日

THE GUILDで生活をカスタマイズする人々 Part.1

桃山建設の木工加工場がTHE GUILD IKONOBE NOISEとして生まれ変わってはや一年。
THE GUILDで暮らすことを選び、生活をカスタマイズして楽しく暮らす住民の方々にお話を伺いました。

お話を伺った方:
建吾さん
拓馬さん・杏樹さんカップル
(以下敬称略)

—THE GUILDに来る前はどこに住んでいたんですか?

建吾:狛江に住んでいました。都内への出勤も便利で8年住みました。学生の頃は横浜線の橋本に住んでいたので鴨居に来て横浜線に戻ってきた感じですね。

—ここに来ることになったきっかけは?

建吾:狛江に住んで5・6年目から飽きてきたというか、徐々に引っ越したくなり物件を探していました。そうしているうちにコロナで今まで週5で会社に通っていたのが、在宅勤務の割合が増えてきて。ワンルームだったのでどうにもならないなと。ストレスもあったし同じ部屋で暮らすことと働くことが変わらないというのがあんまりよくないなと思ってきて、とにかく引っ越さなきゃ、行動に移さなきゃと思うようになりました。

建吾:デザイン関係の仕事でもあるし、凝ったものが好きだったりもするので、ちょっと変わった物件がいいなと思い、リノベーション専門サイトを3つくらい、毎朝のルーティンとして見てました。場所はこの際、出勤の割合も完全に戻らないだろうし、通えるところであればどこでもいいかなと思って。結局半年くらい物件チェックを繰り返していたんですけど、いいところは条件があわなかったりして…

他にいいと思ったところがあったんですけど、それはタッチの差で埋まってしまって。ちょっと諦めモードだったときに、ルーティンの中の東京R不動産のサイトを見てるときに、公開されたばかりのTHE GUILDを見つけたんですね。最初はテナントもあるし木工所もあるし、変な物件だなと思いました。DIY可能だったり作業スペースがあったり、シェアスペースがあったり、住居だけでない付加価値が面白いなと思って、その日のうちに問い合わせしました。

 

—実際内見してどうでしたか?

建吾:もうここにしますとすぐ気に入って決めました。

—決め手はあったんですか?

建吾:部屋の写真は見ていたんでわかっていたんですが、内見したときにカーテンレールがないのを見て、仲介担当の遠藤さんに聞いたら「(カーテンレールを)つくっちゃえばいいんじゃないですか」とさらっと言われて、そういうことがOKならこれから面白いことができそうだなと思いました。

—ここを知ったきっかけは?

拓馬:このプロジェクトに関わっている先輩のFacebookとかで内覧会の情報は知っていたのですが、内覧会には行けなくて。僕もあんちゃん(杏樹さん)もなにか作ったり発表したりしたいと思っていたので、前に住んでいた家だと住心地はいいけどそういう活動には向いていなかったんですよね。この物件のことを知って見に行ってみようと。ただ最初は(杏樹さんが)あまり乗り気じゃなくて。もうちょっと前の家の山手に住んでいてもいいんじゃないかって。

でも実際に見に来たら即決でした。

杏樹:もともと千葉の出身なので、やっと神奈川に慣れてきたばっかりだったので引っ越しは最初躊躇しました。でもすぐにGUILDの部屋が埋まっちゃうと半ば急かされるように内見に来て。
でも見に来てみたら、「私が求めていたこと、自分色に部屋を作れる!」と思いました。前は普通のアパートだったので壁に棚もつけられないし、DIYもできないし、物音を立てても怒られちゃうしで何もできないと思っていました。そこから開放されたかったのもあって、なおさらすぐにGUILDに決めました。

—実際DIYしてみてどのくらい手を入れましたか?

建吾:収納がまったくなかったので入居を決めた次の週とかに知り合いに相談して、カーテンレールとクローゼットを計画しました。コの字のクローゼットと、カーテンレールを同じ素材で作りました。

  

建吾:部屋の色に飽きたら「はれとけ家」(拓馬さんと杏樹さんのユニット名)みたいに壁の色を塗ろうかなと。最初はみんなDIY合戦みたいな、「ウチはこれやったよ!」というようなことをシェアし合ったりという刺激がありましたね。最近やっと落ち着きましたが。

—工具は共有で揃えようかと思っていたけど意外と住人同士の貸し借りでなんとかなっていますよね。

拓馬:他の住民の方がやたら持っているので。桃山の職人さんもこれ使っていいよとか貸してくれたりするので、そのレベルで間に合っています。

建吾:家の中をやる分には十分。

—拓馬さんたちの「はれとけ家」というユニット名はいつからですか?

拓馬:ここに越してくる前から付けていました。自分たちのアトリエとか生活する環境とか、小商いとかはGUILDに引っ越す前からやってみたいと考えていました。(拓馬さんが地域おこし協力隊の仕事で2拠点生活していた)西会津に移住してやっちゃおうかという話もしていましたが、働く環境とか1年くらい考えていると移住よりは横浜で改めて拠点を探してやってみようと。

杏樹:名前自体は前から決まっていたけど、GUILDに転居するにあたって活動の発信とか、本格的にロゴを考えたり名刺を作ったり、「はれとけ家」としてやろうと動き始めたかんじです。

—GUILDは理想にかなっていた?

杏樹:そうですね。
前の家はできないことだらけだったので笑 できることのほうが少ないし。

拓馬:前の家はただの住居でした。交流のない普通のアパートだったので。ここに来たのは、もちろんDIYでつくることも理由のひとつだけど、他の住民のみなさんや地域の方々と交流できるというのも大きな理由でした。そういうつながりを求めてきたというのもあります。

杏樹:前の家はリビングが5.4帖くらいだったので。収納が壁に作れないから、全部クローゼットとか棚とかを突っ張り棒とかいろいろで工夫して。(寝る以外の)生活スペースが3帖くらいだったんですね。そこにソファを置いて、ローテーブルを置いてだったので何も創作のものを広げられなくて。A3パネルも置いたらいっぱいいっぱいみたいな。

拓馬:大きいテーブルでなにか描くとか、壁に飾るとかできなかったですね。

建吾:環境は大事だよね。そういう意味ではここのシェアスペースも自由に使っていいよと言われているのは大きいですね。みんななにか作ったりしているけど、今後絵を描いたり、ダンスしたりっていう可能性もあるからいいなと。

—建吾さんこの間部屋で絵を描いてましたよね。

建吾:久しぶりに自分の部屋に飾るような絵を描きましたね。壁が広かったり、なにかしていいよって言われると創作意欲も湧いてきますね。狛江時代の前の家だったら考えられなかったかも。自分の部屋が広かったり、環境整えたことで、絵を飾ろうかなと思いましたね。

 

(photo 飯本貴子)

—今回インタビューするのに改めて伝えることってなにかと考えたときに「ライフスタイルシフト」ということなんじゃないかと考えています。ご近所やネイバーフッドというキーワードを受け止めつつ、ライフスタイルシフトを実践できる賃貸住宅としてGUILDは伝えていけるんじゃないかと思っています。
働く環境は充実しましたか?

建吾:なんの問題もありません。ネットも揃い、机も揃ったので。若干一階の大工さんが使う集塵機の音がするくらいで。でもそれもほとんど気になりません。

—コロナ禍で自宅からリモートワークするという意味では昔住んでいた住居と状況的には変わらないとも言えますが、それは違うものですか?

建吾:自分で手を入れて作った家なので違うかなと思います。前は付け焼き刃というか仕方なくリモートワークしていたんですが、GUILDでは進んでカスタムしているので快適ですね。

—近所への散歩や買い物はしますか?

建吾:自転車でIKEAに行ったり…ららぽーとはほぼ毎日行きますね。こないだは鶴見川でピクニックしたりもしました。

—生活は便利ですか?

建吾:生活に困ったことは一度もないですよ。

拓馬:ららぽーとは近いですね。駅より近い。

杏樹:おとなの塩担々麺っていうお店がおいしいです。この近辺はラーメン屋さんが多いんですよ。ガッツリ系というか。
だからGUILD一階のninni(お菓子屋)ができたことは街にとっても新鮮だったんじゃないかなと思ってます。

—建吾さんはninniの店主さんとお友達だったんですよね。

建吾:前の家が近くて、前職でも同僚だったこともあってよく遊んでいました。僕が引っ越すことになってそのご近所物語が終わっちゃうときに、GUILDのことを紹介したら、彼女が一階のテナント部分に入ると言い出して。ほぼ同時に入居の契約をしました。

杏樹:ninniに関してはただただファンですね。先週出張出店でこちらのお店が空いていなくて一週間仕事のモチベーションを保つのが大変でした。

—残り2つのテナントを地域に開いていきたいと思っているのですが、どんなふうになったらいいと思いますか?

杏樹:スペースもそんなに広くないので、藤棚デパートメントアキナイガーデンみたいに、日替わりでポップアップショップや企画展みたいな感じでやったり、人が流動的に出入りするような場所になったら、ここも知られるようになるかもしれないと思いました。

拓馬:教室みたいな使い方をしてもいいかもしれませんね。

—近藤さんは「隣人づくり」を活動のマニフェストに掲げていますよね。

拓馬:ninniはあんまり自分がお客さんだと思ったことがないんです。応援したいと思うし。僕ら自身は自分の部屋でお店みたいなことをやりたいと思っているし、他の入居者の人も自分たちの部屋で小商いやりたいという話をしています。はれとけ家もアトリエとしてだけじゃない使い方をしていきたいと考えています。お隣さんとの関係性もいいですしね。引っ越してきたばかりのころそれぞれの部屋をすごくDIYしていたので、お互い声を掛け合ったりして。

—今後住人も増えるかもしれないですし、地域に向けたワークショップなども企画したいですね。今日はありがとうございました。

聞き手:about your city

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